銀座 古書の市 目録抄よりのご案内(かげろう文庫)
皆様、七草粥はお食べになりましたか?
今回の銀座 古書の市出品物より七草に関する珍しい本がございますので、ご紹介致します。
「春の七くさ」曾占春(薩摩曽榛堂) 寛政12(1800)年板 半紙本1冊 改装 初丁に少虫、朱書入、印消跡 成寛写、絵入 春の七草起源 126,000円
「春野七草考・秋野七草考」北野秋芳(菊塢) 文化11・9年板 半紙本2冊一括 春野・改装、大田錦城序は補写 秋野・表紙補修 印消跡 絵入、七草の起源と故事 両巻揃は稀 189,000円
七草粥を食べる風習は平安頃より始まったようですが、古来の七草と現在のものは若干の違いがあるそうです。また元来は七草と言うと、秋の七草を指したそうです。
この古い風習を江戸時代、本草学(植物学・博物学)の観点から研究した書物が上記の2点です。
双方とも1800年初に刊行された、木版刷の挿絵の入った美しい本です。
200年以上も前から七草は人々の関心を引きつけていたようです。
古書市場でも出回ることの少ない本ですので、ご興味のある方は是非お問合せをくださいませ。