銀座 古書の市

例年、松屋銀座にて開催される「銀座 古書の市」のお知らせブログです。

余念なく 【原書房】


いよいよ16日(水)から始まる 松屋銀座 「銀座古書の市」。準備も大詰めです。

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豊国三代 「今様三十二相 よねんなさそう」 安政6年 (1859)

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朝顔の花を重ねている女性は、何に余念ないのかよくわかりませんが、こちらはこんなに優雅ではありません。大急ぎで、とにかく余念なく。

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ところで、この版画、所謂「初刷り」と呼ばれるもので、だいたい一図で2,000枚くらい刷られるといわれる浮世絵木版画の初めの方に刷られたものです。刷りが早いものほど、版木の磨滅もなく、シャープに仕上がり、配色なども絵師の指定したものが忠実に反映されるので、当然価値も高くなります。その刷りの良し悪しがわかるのが髪の生え際。1㎜の間に4~5本の髪の毛が彫られています。少しずつ線の太さも規則的に変えています。まさに超絶技巧!

会場でご覧ください。

松屋銀座 「銀座 古書の市」
1月16日(水)~21日(月)
松屋銀座 8階 イベントスクエア
時間は松屋銀座営業時間に準ず (最終日は17時まで)