銀座 古書の市

例年、松屋銀座にて開催される「銀座 古書の市」のお知らせブログです。

19世紀末のデザイン --- ウィリアム・モリスとウィーン分離派の仕事から 【古書日月堂】

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ウィリアム・モリスがデザインした壁紙とファブリック(生地現物)のリプロダクトを会場で分売いたします。
壁紙はロールペーパーに一色ずつ転写して色をのせていく手法で、往時の質感をいまに伝えてくれます。ファブリックは比較的ゆったりした大きさがあるので、アイディア次第で充分活かせるかと思います。
手軽なサイズとお値段でおもとめいただけるチャンスです。

 

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京都国立博物館で12日から開催されるウィーン分離派展では、新しい芸術を人々に伝え、社会に浸透させるのに力を発揮した印刷技術の発展とメディアの発達にも目を配っているようですが、1900年に発行された『GRAPHISCHER MOTIVEN SCHATZ』もそうしたメディアのひとつ。
分離派メンバーであるオットー・ブルチャーなどによってつくられたユーゲントシュティール様式の図案集です。参照しようがパクろうが「ご自由にどうぞ ! 」というデザインのフリーソース集として刊行されたものですが、いまとなっては何とも贅沢なことです。

こちらは日月堂のガラスケースで御覧下さい。