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銀座 古書の市

例年、松屋銀座にて開催される「銀座 古書の市」のお知らせブログです。

出品物のご紹介。(かげろう文庫)

 この週末には皆様に銀座 古書の市のカタログがお手元にお届けになりはじめましたようで安心をしました。

弊店でも日々出品物の準備をしています。

またカタログに掲載をしていない、会場のみに出品をするものも多数用意していますので、ご来場頂ければ嬉しく思います。

 カタログに掲載が間に合わなかった商品の中から逸品を紹介させて頂きます。

 

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「(羅)Nonii Marcelli, Nova Editio. Additus est libellus Fulgentii de prisco sermone, & notae in Nonium & Fulgentium 」ノニウス・マルケルス H.C./8vo (16.6x10.4cm)/ 15+568pp+ Index&Notes216pp/ヴェラム裝、表紙片面欠/ Hadriani Perier, Paris/ 1614年刊 84,000円

 

 皆さんは古書というと、どれくらい昔の本をご覧になったことがあるでしょうか?

この本は今から丁度400年前、1614年にパリで刊行された希少な古刊本です。

著者のノンニウス・マルケルスは4世紀ローマの文法学者、それにフルゲンティウス等の注釈が加えられた、ラテン語の古語の辞典、文法注釈書です。

この本には出版された当時から近代に渡るまで、歴代の所有者による沢山の線引きと書込みが有ります。残念ながらベラム(羊皮)で出来た表紙の片面は失われてしまっていますが、旧蔵者たちはこの本をとても大事に、かつ活用してきた痕跡のある暖かみのある本です。

これを仕入れた際に気付きましたが、頁の間に旧蔵者のメモが挟まっていました。

曰く、昭和25年10月に300円にてこの本を購った、とのこと。

400年もの間、本が生き残っていくのは本にとって大変過酷な事です。やはり誰かが大切にしなければ散逸してしまったでしょう。

 この本を次ぎに所有して頂ける方を探しています。

会場でお待ちしていますので、よろしくお願いいたします。