「古書目録福袋」 参加店紹介
「古書目録福袋」そろそろお手元に届いておりますでしょうか。
今回の参加店と目録の書影を紹介いたします。(五十音順)
赤尾照文堂
京都の二条通に店舗を構える古書店です。古書籍、版画などを取り扱っております。
当ホームページでは、京都・西陣などに伝わった染織見本や着物の図案などの、時を経てなお鮮やかな彩色木版画などをご紹介いたします。
赤尾照文堂 https://www.shobundo.jp/
〒604-0931 京都市中京区二条通寺町東入榎木町97番地 大興ビル2階
TEL 075-221-1588
FAX 075-255-5571
MAIL akao@shobundo.jp
SNS Twitter @akaoshobundo
Facebook AkaoShobundo
Instagram akao.shobundo
あがたの森書房
和本、古典籍、美術書、民芸に関する本などを扱っています。
あがたの森書房 https://agatanomori.ocnk.net/
〒606-8417 京都市左京区浄土寺西田町15-6
TEL 075-708-2965
FAX 075-708-2264
MAIL shobo@agatanomori.ocnk.net
安土堂書店
東京自由が丘で営業しております。事務所営業なので、店舗はありません。
主に目録や展覧会販売ですので、お電話かメールで対応しております。
取扱い品は、和洋歴史史料、日・欧米交流史原典、和本・古典籍、古写経・古版経、古写真などです。
安土堂書店
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-8-12-103
TEL/FAX 03-5731-8608
MAIL azuchido@nifty.com
古書 鎌田
明治時代から現代までに発行された、日本及び中国・韓国朝鮮・満州など東アジアの近代を紐解く古書・資料を取り扱っています。
古書 鎌田 https://kamatakeisuke.com
〒135-0021 東京都江東区白河1-7-7
TEL/FAX 03-6822-4800
MAIL books@kamatakeisuke.com
SNS Twitter @koshokamata
古書 日月堂
芸術文化のアヴァンギャルドと都市のモダニズムをテーマに、雑誌・小冊子や各種見本帖、ラベルやパッケージなど1枚ものの印刷物や写真、自筆ものといった"エフェメラ"を中心に扱う古書店です。
古書 日月堂 http://www.nichigetu-do.com/
〒107-0062 東京都港区南青山6-1-6 パレス青山205号
TEL/FAX 03-3400-0327
MAIL info@nichigetu-do.com
SNS Facebook 古書 日月堂
Instagram nichigetsudo
五拾画廊
肉筆浮世絵、春画、版画を専門とする画廊です。神保町駅徒歩0分。買取、査定なども承っております。
五拾画廊 http://www.fifty-gallery.com
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-8 山田ビル5F
TEL 03-5577-3985
FAX 03-5577-3986
MAIL info@fifty-gallery.com
SNS Twitter @50gallery
Facebook 五拾画廊
木挽堂書店
歌舞伎を中心として、文楽・落語・古い日本映画などを扱ってます。
木挽堂書店 http://kobikidoshoten.la.coocan.jp/index.htm
〒104-0061 東京都中央区銀座4-13-14 銀座メイフラワービル2階
TEL/FAX 03-6426-1362
MAIL kobikido_shoten@nifty.com
SNS Twitter @kobikidoshoten
Facebook 木挽堂書店
書苑よしむら
書画、色紙・短冊、版画、民藝関係書等を扱っております。
書苑よしむら http://www.kosho.ne.jp/~s-yoshimura/
〒530-0041 大阪市北区天神橋3丁目7-18 三海ビル202
TEL/FAX 06-6881-3965
BLOG http://blog.goo.ne.jp/s-yoshimura2007
MAIL s-yoshimura@kosho.ne.jp
徳尾書店
明治から戦後にかけての漫画・挿絵、近現代音楽資料、芸能、映画関係などを取り扱っております。
徳尾書店 http://www.tokuno-o.com
〒192-0913 東京都八王子市北野台5‐38-1
Tel/Fax 042-636-7390
MAIL mr@tokuno-o.com
SNS Twitter @tokuno_oshoten
中島古書店
古典籍、自筆物等を主に取り扱っています。
中島古書店
〒250-0105 神奈川県南足柄市関本561ー6 西本ビル2F
TEL 0465-20-4266
FAX 0465-20-4267
MAIL nakajimakoshoten@gmail.com
SNS Twitter @knj29180934
Facebook 中島古書店
日本書房
昭和23年創業の国語・国文学専門書店です。作品でいえば萬葉集から村上春樹まで、発行年でいえば江戸時代から令和元年までの本を扱っております。
明治前半の刊行物を年代順にして目録を作りました。
日本書房 http://nihon.jimbou.net/
〒101-0065 東京都千代田区西神田2-8-12
TEL 03-3261-2740
FAX 03-3261-2738
MAIL nihonsho@xc4.so-net.ne.jp
SNS Twitter @tankaku161
幕末屋
1600年代から1930年代にかけての珍しい本、写本、写真、版画、地図などの古書店です。特に1850年代から1870年代(幕末時代)にかけて日本が西洋に開放された時代を専門にしています。
幕末屋 www.bakumatsuya.com
〒225-0024 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1057-29
TEL 090-7900-2922
FAX 045-507-4450
MAIL info@bakumatsuya.com
原書房 版画部
美術館で見たあの絵を、見て、手にとって、買える。浮世絵と新版画、和装絵本のギャラリーです。浮世絵関係書も充実しております。
原書房 版画部 http://www.harashobo.com
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-3
TEL 03-5212-7801
FAX 03-3230-1158
MAIL ukiyoe@harashobo.com
SNS Facebook harashobo
Twitter @harashobo
Instagram harashobo_ukiyoe_prints
フロイス堂
美術を中心とした人文学古書・古典籍・古美術品・古道具を取り扱っています。
フロイス堂 http://froisdo.com
〒175-0094 東京都板橋区成増3-43-13
TEL 04‐7110-0784
FAX 03‐6868‐4971
MAIL info@froisdo.com
SNS Facebook froisdo
文生書院
社会科学、近代文献資料、学術単行本・学術雑誌などを主に扱っております。
出版・オンラインデータベースなども取り扱っています。
文生書院 https://www.bunsei.co.jp/
〒113-0033 東京都文京区本郷6-14-7
TEL 03-3811-1683
FAX 03-3811-0296
MAIL info@bunsei.co.jp
SNS Twitter @oldbooks_bunsei
Instagram bunseishoin
八木屋書店
古典籍、絵草子、浮世絵や刷物を主に扱っております。
八木屋書店 http://yagiya.com
〒192-0355 東京都八王子市堀之内523-17
TEL 042-689-6187
FAX 042-633-4787
MAIL info@yagiya.com
古書目録福袋
新しい年となりました。長いトンネルはまだ少し続きそうですが、それでも前に進まなくてはなりません。
例年開催していた「銀座古書の市」ですが、今年は残念ながら開催見合わせとなってしまいました。毎年楽しみにご来場、ご注文下さるお客様には非常に申し訳なく、そして準備してきた私たちにとっても痛恨の極みです。そんな中、私達に何ができるのか、加盟店一同協議を重ねてまいりました。せめて目録だけでもお届けしたい。そして私たちが出した答えは、一冊の合同目録ではなく、有志各店が版型やデザインや予算の枠を超えて、自由に作った目録を一袋にして皆様にお届けする、前代未聞の「目録福袋」です。
皆で念を込めながら自分達で封入しよう、ということで年明け早々、8万冊の目録とともにメンバーが集まりました。16店舗分の目録、5,000セットを封入する作業は想像以上に過酷なもので、軋む腕、乾く指先、磨り減る指紋、そして配送業者への納入時間との戦いでした。
満身創痍の皆の想いと、文字通りお宝の詰まった福袋、本日発送です。お楽しみに!
陳列完了!
いよいよ明日は会期初日。皆様のご来場をお待ちしております。
浮世絵の初刷りと後刷り [原書房]
現代の版画作品と違い、浮世絵にはエディション番号がありません。大衆メディアとして発達してきた浮世絵ですからそもそも美術品や限定品のような概念がないのです。
さて、お客様によく聞かれることが「これは初刷りかい?」
難しい質問です。浮世絵で「初刷り」というと一般的には初めの200枚位までの極刷りの良いもの(細かい線がシャープに刷れているもの)を指します。木版画ですから後になるほど版木が摩滅してきて線が粗くなります。厳密には「どこまでが初刷り」ということはないのですが、中には初刷りには色数が多かったり、ひと手間多かったり、版画違ったりするものがあります。
目録の54ページに掲載した42番と43番に、歌川広重「東海道五十三次 小田原 酒匂川」天保4年、がそうです。
↑42番 こちらが初刷り
↑43番 こちらが後刷り
背景の山の形がぜんぜん違います。川辺にいる人足の数も違います。何かの理由で版木そのものを彫りなおしているのです。
通常初刷りは絵師の意図を一番反映しているものと考えられます。刷り始めるにあたって絵師が色使いや刷り方について刷り師に細かく指示するからです。しばらくして絵師がいなくなると刷り師は手を抜き、顔料がなくなれば別の色を使ったりします。でも版木を彫り直すということは、誰かの意思(絵師や版元?)が働き、後刷りの図のほうが良いと判断されたわけです。
...この図を見ると初刷りの方がダイナミックでカラフルで良いように思います。版木が壊れてしまったとか、そういう理由なのでしょうか。
さて、皆さんはどちらがお好みですか?会場でぜひ見比べてください。
ところで、最初のお客様の質問です。もちろん初刷りと後刷りで明確な違いのないものもが殆どなので、大概は「早いほうです」とか「遅いほうです」しか答えられないのです。で、上で述べたようなことをがんばって説明するのですが、海外のお客様、特に中国の方はますますわからない、という顔をなさいます。単に「本物かどうか」ということを聞きたかっただけだけなのに、両方とも本物なのに絵柄が違うし、値段も10倍、時には100倍も違うのですから。
ここが浮世絵が中国の方にあまり人気がない原因かとも思います。何百万も出して好きな浮世絵の初刷りを買ったのに、家に飾ってあるその江を見たお友達が他の人に「あれと同じのが8万円で売ってたよ」とか言いふらされては面子丸つぶれですからね。